1966 Mustang V8 289
長年、探し続けた66年式 ムスタング コンバーチブルを見つけた。
最近じゃみんなマスタングって言うんですね。
(発音で、マッハ1をマック1とか)
でも僕は、ムスタング。
条件としてはエンジン以外レストアがしてない奴。
無いよねー。みんなピカピカで、価格もメッチャ高い。
ところがこいつはエンジンをOHしただけで、塗装はオリジナル。
しかも、ホロが無い!
「安いかもしれない」・・・「高かった」
「整備、保証、無し。ホロも自分で張る。」・・・「だいぶ下がった」
ナボに相談。難波まで各駅停車のたびに出る。
ナボ「かっこええーやん」「よし、決まり!」
「陸送も金がかかるので、乗って帰ります。」
店の人「それだけはチョット・・・」
「だよね」
昔は72年、70年、69年と順番に乗り換えるのが夢だった。
そして最後に、66年式を死ぬまで。
でも、この時代にフェンス屋がそんなことできるわけが無い。
仕事も毎日あるわけじゃない。家族もいる。
でも
死ぬまでに・・・。大げさじゃない。
僕の周りで友達や知人が何人か逝ってしまった。
今、癌と戦ってる奴や先輩がたくさんいる。
今しかないかもしれない。
「この出会いは運命だ」
よく聞くセリフだけど、やっぱりそう思った
車庫証明を持って、にやけて歩いていたら
同級生のキーヨーに偶然出会った。「あやしい・・・」
「何の車庫証明?」「まー、まーそのうち」
お互い「にやにや」「わくわく」
ついに、やって来た。
さて、ホロはどうなってんだ?
なんとなく、・・・いや、ほとんど判らない。
USA Ford shopに適当な英語でメールをしたけど
返事もこない。ま、予想はしてたけど。
英語の説明見つけたけど「前のやり方に習え」的な。
いーよ、もう。俺なりにやる。
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どーだ!
喜んで開けたり閉めたりしてたら
車体の下にOILがドバーっと広がってる。
チクショー、ポンプの修理だ。
アメ車は壊れやすい?たしかに。
でも、直しやすい。ってか、簡単すぎる。
後部座席なんて工具無しで取れた。
なんとなく、エアーがかんでるな
って感じはしてたけど
エアーがかむってことは、どこかに
スキマがあるんだものね。
ポンプは意外と簡単に直せて
むり無く素直に開閉できるようになった。
久しぶりにシズオさんが四国から来たので
夜いっぱい飲んで朝からドライブ。
出だしに「ちょっとブレーキがあまいな」
と思ったけど、こんなもんだったか。
運転交代
「このブレーキは怖いなー」
シズオさんの言葉で
体をのり出すとリヤで「シャー」
って音がしてる。
運転交代
「でも、まー、こんなもんだったか」
次の日一人でドライブ。
「シャー」
「ジャー」
「ギャー」
やばい、引き返そう。
各ドラムを触ってみると
右の後がかなり熱くなってる。
ばらしてみると、部品がいくつかこぼれ落ちた。
どうなってんだ。どうやってついてたんだ。
左をばらせば分かるな。
左もテンショナーが取れる寸前。
やっぱり直しやすい。
毎年恒例、KINGファミリー来日。
Ben!こっち向いて!
どーだい、Jimi !
こうして僕のmustang lifeは始まった。
明日やれることは、今日やらない。
後悔しそうなことは、早くやってしまおう。
何年か乗っているうちに、気になることが・・・
段差を通る度に「ガサッ」って音がする
どーもマフラーみたい。
思い切って(切って)中を見てみることにした。
なんじゃこりゃー
50年経つとこんな事になるのか
考えて
考えて
そこら辺にある鋼管を集めて・・・
こうだろ!
あとは周りの鉄板
切り取った奴は使い物にならないので
またもや そこら辺にある鉄板を合わせてみる
どーだ
音が静かになって少し寂しいけど
アイドリングが落ち着いた
まだまだ、この先
ヘッドライトが30秒ぐらいで消えちゃう
ヒューズボックスの空いてるところにヒューズを入れると
フットライトが点きっぱなし
なのに、コンシールボックスのライトは点かない
ウインドウウォッシャーの先端の管だけあって
ホースも設備もない
スピードメーターがたまにしか動かない
何に使うのか分からないスイッチが・・・
ま、全部 解決する事でしょう。